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1−1 旗の歴史 |
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旗は、とても古い歴史をもっています。
世界史上確認されている最古のものは、紀元前3000年以上も前の古代エジプト時代のもの。古代エジプトの旗は、主に王国内の地域を区別するために用いられていました。旗の形は、ポールの先端に模様を彫刻したものでしたので、私たちが現在見ている旗とはずいぶん違うものでした。
古代エジプトのほか、ギリシア、ローマ、中東などの古代文明が、同じような目的で旗を使用していたことがわかっています。 |
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古代ローマでは特に、旗が重要な役割を果たしていました。旗の形はエジプトのものと同じように、やはりポールの先端に模様を彫刻したものでしたが、その模様には、皇帝の肖像画やメダルの形、王冠などいろいろな図柄が用いられていました。このような旗の役割は主に、指導者や国に対する忠誠を誓う「しるし」、または信号を送る際の道具として使用されることが多かったようです。さらに、古代ローマ軍の各部隊にはそれぞれ独自の旗があったとされています。そのなかでも「ベキシルム」という旗は真っ赤な四角い布に軍団名や絵が書かれたもので、軍の象徴として用いられていたそうです。ベキシルムは、布を使った旗のなかで最古に確認されているものなので、「世界最初の真の旗」とも呼ばれています。
それ以降、旗はただの布きれで作られたものが主流でしたが、11 世紀末〜13 世紀の十字軍の時代に初めて、布にさまざまな模様やシンボルが施された旗が広く作られるようになりました。
日本に布を使った旗が初めて伝来したのは、3世紀、卑弥呼が活躍していた時代とされています。「魏志倭人伝」によると、「魏の国が卑弥呼のために旗を贈った」と記されています。 |
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1−3 旗の種類 |
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私たちがよく目にする機会が多い旗は、お正月や祝日になると家の門に飾られている国旗でしょう。その他にも、学校での応援旗、優勝旗、校旗、町会旗など、人々の結束を表す様々な旗の種類があります。また、スキーや体操、ゴルフ、サッカーなど、スポーツ競技での信号や目印として使われることも多くあります。
最近では染色技術の発展から、近代的に洗練されたデザインや色合いのものが重視されています。 |
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旗の規格(サイズ)は縦と横の割合が2:3。日章(中心にある赤丸)の直径は縦の長さの5分の3として、旗の中央に配置されており、配色は白地に紅色と決められています。国旗を掲揚(けいよう)する際には、旗に掲揚ロープを連結させて、ポールに固定させます。
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<国旗の掲揚の仕方>
祝・祭日には国旗を掲げるのが日本の慣習となっています。
■国旗掲揚のときは、起立・脱帽して黙礼をし、国旗に敬意を表します。
■原則として、日の出から日没まで掲揚します。学校の場合は、始業時から終業時までになります。
■雨天の場合は、基本的に屋外には掲揚しません。
■祝意をあらわす場合は、竿頭(ポールのいちばん上にある金球の部分)と旗の間隔をあけずに掲揚します。
■国旗を一旗掲揚する場合は、門の外から見て左に掲げます。

■一本のポールに二カ国以上の国旗を掲げることはできません。
■国旗を二旗掲揚する場合は、向かって左側を上位とするのが国際慣習となっています。
■国旗と外国旗を並べて掲揚する場合には、自国を優先して、向かって左側に掲揚しますが、例外として、敬意を表して外国旗を上位に掲げる場合もあります。
■国旗を何種類か掲揚するときは、それぞれの国旗の大きさと掲揚するときの高さは同じでなければいけません。
■国旗と社旗を並べて掲揚する場合には、国旗に敬意を表して左側に掲揚します。
■弔意を表わす場合には、ポールの中途に掲揚します(これを"半旗"と呼びます)。その場合、一度上部まで掲揚してからポールの半分の位置まで降ろして掲げます。
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| 元日 |
1月 |
1日 |
| 成人の日 |
1月 |
第2月曜日 |
| 建国記念日 |
2月 |
11日 |
| 春分の日 |
3月 |
春分日 |
| 緑の日(昭和天皇誕生日) |
4月 |
29日 |
| 憲法記念日 |
5月 |
3日 |
| 子供の日 |
5月 |
5日 |
| 海の日 |
7月 |
20日 |
| 敬老の日 |
9月 |
15日 |
| 秋分の日 |
9月 |
秋分日 |
| 体育の日 |
10月 |
第2月曜日 |
| 文化の日 |
11月 |
3日 |
| 勤労感謝の日 |
11月 |
23日 |
| 天皇誕生日 |
12月 |
23日 |
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1-3-2 校旗・会旗・社旗・優勝旗 |
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校旗や会旗、社旗、町会旗などは、若者たちの青春や学校の誇り、または会社や組織を象徴する重要なものなので、高級感ある仕様になっているものが多く見受けられます。
旗の形はそのほとんどが、紫や赤に染め抜いた高級旗地に、白抜きの文字で学校名や大会名が入り、豪華な刺繍が縫いこまれたものです。
優勝旗の絵柄は、勇者の印として獅子や鷹などたくましい生き物が描かれ、その周囲に月桂樹の葉を施したデザインが一般的です。また、校旗には校章と学校名があしらわれているのが特徴です。
それらの絵柄の上には豪華な刺繍が施され、生地の周辺にはフレンジ(飾り房)が縫いこまれます。 |
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大きさの種類 |
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| 標準サイズ |
68cm×100cm |
| 大型サイズ |
78cm×117cm |
| 特大サイズ |
90cm×135cm |
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1-3-3 大漁旗 |
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船上から陸で待つ人々に向けて、大漁だという知らせをいち早く伝えたいということから使われだしたという大漁旗。そのため、かつては赤などの目立つ色を使い、シンプルなデザインのものだったといわれています。
現在では、デザインが多様化して、派手なものが多くなっています。「大漁・○○丸」などと船名を大きくあしらい、宝船や日の出、鶴亀、松竹梅などのおめでたい柄を染めこんだものなどですが、これらはすべて手作りのため、職人の技が光る一品です。
本来、大漁旗は船につけるものではなく、新しい船のお披露目の時などに、船主にゆかりのある人々が、船主にお祝いの品として贈ることが一般的でした。最近では、本来の目的とは外れ、縁起をかついで開店祝いや結婚祝い、誕生祝いなどのおめでたい場面での贈答物になることが増えています。 |
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<画像 大漁旗>
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1-3-4 その他いろいろな旗 |
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応援旗や社旗、消防団などの団旗、県人会や自治会などの会旗、先生が生徒を誘導するときに使う引率旗、ミニサイズの卓上旗など、用途に合わせてさまざまな旗があります。 |
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<画像 応援旗、社旗、団旗、会旗、引率旗、卓上旗など、いろいろな旗> |
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1−4 旗の素材 |
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旗の素材は、かつては綿(コットン)と絹(シルク)が代表的でしたが、近年、合成繊維が開発されてからは、主にポリエステル(テトロン)やアクリルなどが用いられるようになりました。一方で、丈夫な綿素材は、今でもほとんどの種類の旗に使用されています。また、絹は主に高級感を出したい旗(社旗、会旗など)に用いられています。
素材は以下のように、旗の種類や好みによって選ばれます。 |
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| 天然繊維 |
綿(コットン) |
国旗、安全旗、交通安全旗など |
| 絹(シルク) |
優勝旗、会旗、高級な社旗 |
| 合成繊維 |
ポリエステル(テトロン) |
国旗、交通安全旗 |
| アクリル |
国旗、社旗 |
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<*上記は一例です> |
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1−5 刺繍の仕方 |
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校旗、社旗、町会旗などの高級刺繍旗は、専門職人が手作業で膨大な時間をかけ、1本の針と糸で繊細に刺繍を施していきます。
手刺繍は、張り子(厚みのある台紙)をデザインに合わせて切り取り、旗地の上に据えたフェルト(もしくはネル生地)の上に置き、糸で等間隔に綴じ付けていきます。糸の種類には、金糸、金箔を使用した純金糸、銀糸、色糸が使われます。
張り子に厚みをもたせたり、段差をつけるなどの工夫をすることによって、刺繍の風合いを変えることができます。 |
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最近では、手刺繍に並んで「ミシン刺繍」も増えています。手刺繍のように精巧な仕上がりとはいきませんが、スピード性と安さ、また複雑で細かいデザインの刺繍を施したいときにはよく用いられている刺繍法です。 |
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<ミシン刺繍>
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